旅行でも日常の撮影でも、カメラやレンズなどもろもろ合わせるとかなり重くなり、三脚が必要な場合はなるべく軽いものにしたいですね。
軽い三脚は強度や安定性が犠牲になることが多く、軽さと強度・安定性のバランスは自分の用途に応じて判断する必要がありますが、ここでは私が気に入って使っている軽量三脚も含め、とにかく軽いことに注目して三脚を紹介します。
自ずと、強度や安定性が求められる業務用途のメイン三脚ではなく、旅行用途や日常の簡易的な撮影用途が中心になります。
軽量を謳っていても1kgを超える三脚も多いのですが、1kg未満のものだけピックアップしました。ミニ三脚は含みません。
材質:アルミ他
重量:約584g
対荷重:2.5kg
収納時サイズ:43cmx9cm
伸縮:4段階
最低地上高:41cm
最大地上高:138cm
収納ケース:付属
その他:スマホホルダー内蔵 ハンドル(パン・チルト棒)付き
Amazonでの価格(参考)20240615現在2980円
直接の後継機種かどうかはわかりませんが、同様の製品ポジションにあると思われる200-CAM021N(最後の「参考」を参照)から、以下の点がバージョンアップしています。
・スマホホルダーが内蔵された
・対荷重が1.5kg→2.5kgになった
・最大地上高が125cm→138cmになった
超軽量三脚は対荷重が1〜1.5kgの場合が多く、自ずとコンパクトデジカメや小型のミラーレス一眼カメラ用となりますが、対荷重が2.5kgあると使えるカメラやレンズの種類が増えそうです。
例えば小型のミラーレス一眼カメラであるソニーα6400のバッテリーとメモリーカードを含めた本体質量は約403gで、Eマウント用のレンズは小型のレンズであれば300g程度以下のものもあるのでカメラと合わせて700g程度、高倍率ズームレンズは500g程度ですのでカメラと合わせて900g程度です。
私の所有している最も重いSIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO + SIGMA マウントコンバーター MC-11の重さの合計は738gですのでカメラと合わせて1.1kg強です。
対荷重が1.5kgの三脚でも使える計算になりますが、2.5kgあると安心感があります。
材質:アルミ
重量:575g(スマホホルダー込み605g)
対荷重:1kg
収納時サイズ:32cm
伸縮:3段階
最低地上高:62cm
最大地上高:92.5cm
収納ケース:付属
その他:ハンドル付き 水準器付き スマホホルダー付き
Amazonでの価格(参考)20200621時点3618円(メーカー希望小売価格5200円)→20240513現在4763円
SLIK(スリック株式会社)は三脚のメーカーで、2001年より光学製品メーカーの株式会社ケンコー(現、株式会社ケンコー・トキナー)の系列会社となっています。この三脚は2020年1月24日に発売された製品です。
対荷重が1kgですので、コンパクトデジカメや小型のミラーレス一眼カメラ用ですね。収納時サイズが小さいのが魅力です。
材質:アルミ
重量:730g
対荷重:1.1kg
収納時サイズ:44cm
伸縮:4段階
最低地上高:40.5cm
最大地上高:128.5cm
収納ケース:付属
その他:ハンドル付き 水準器付き クイックシュー
Amazonでの価格(参考)20200621時点1470円→20240513現在1938円
メーカーの商品紹介動画
https://youtu.be/d5pE28sqdb8
HAKUBAはカメラ用品メーカーです。最低地上高から最大地上高の距離は長めです。値段も安いです。
材質:カーボン
重量:732g(ネジ付き 雲台別)
対荷重:6kg
収納時サイズ:40.1cm
伸縮:4段階
最低地上高:6.1cm
最大地上高:141.6cm(センターポール使用時)
収納ケース:付属
その他:センターポール付き メンテナンス工具付き
Amazonでの価格(参考)20200621時点22800円(メーカー価格28000円)→20240513現在24750円
私のお気に入りの高品質軽量三脚です。LSシリーズはセンターポールをなくすことで小型化したモデルで、アルミ削り出しパーツと、強度がありながら軽量というメリットがあるカーボン素材を使用しています。
値段は安くはないですが、アルミ削り出しの部品の作りがしっかりしており、対荷重6kgを実現しています。三本の足が開くため地上高6.1cmという低位置も対応し(雲台をつける場合はその分高くなりますが、ネジ付きのため雲台がなくてもカメラを取り付けることができます。)、一方、付属のセンターポールをつけると141.6cm(実測で143cm強あります)まで高くなります。これで732gという超軽量です。
▶︎この三脚についてはこちらのレビューもご覧ください。
材質:不明
重量:746g
対荷重:3kg
収納時サイズ:28cm x 8.5cm
伸縮:5段階
最低地上高:29cm
最大地上高:134cm
収納ケース:付属
その他:ボール雲台付き クイックシュー アルカスイス互換 カラビナフック付き
Amazonでの価格(参考)20200621時点5680円→20240513現在6980円
メーカーの商品紹介動画
https://youtu.be/DqOGZpHqe7k
収納時サイズが小さい割に、対荷重3kgまで対応し、最低地上高から最大地上高の距離が長いです。
材質:アルミ
重量:786g
対荷重:1.5kg
収納時サイズ:29.5cm
伸縮:5段階
最低地上高:36cm
最大地上高:135cm
収納ケース:付属
その他:自由雲台 アルカスイス互換クイックシュー
Amazonでの価格(参考)20200621時点8891円→20240513現在10197円
Velbon(ベルボン株式会社)は三脚メーカーです。2020年8月にベルボンのカメラ用三脚企画・設計・開発事業は、ハクバ写真産業株式会社に事業譲渡されました。
ボールヘッド付き ツイストロック式
材質:カーボン
重量:802g
対荷重:3kg
収納時サイズ:37.6cm(Amazonのページ中の「14.8インチまで折りたたむことができ」から計算)
伸縮:4段階
最低地上高:30cm
最大地上高:130m
収納ケース:なし
その他:脚部が反転しコンパクトに収納可能
アルカスイス互換のクイックシュー
20240513現在メーカー希望小売価格19800円
注意:このモデルは雲台の交換・変更ができません。
材質:カーボン
重量:本体830g(雲台込み1110g=1.11kg)
対荷重:12kg
収納時サイズ:30cm
伸縮:3段階
最低地上高:14.5cm
最大地上高:41cm
収納ケース:キャリーケース付き
その他:フック付き アクセサリマウントあり
Amazonでの価格(参考)20240616時点45125円
当記事では1kg未満の三脚を紹介しておりこの三脚も本体は830gですが、雲台込みで販売されており、雲台込みだと1110g=1.11kgになります。
型番の最後のVX20は雲台の型番です。
メーカーの製品ページ
https://benrousa.com/bat-carbon-fiber-zero-series-travel-tripod/
この三脚は当記事で紹介している他の三脚とはやや用途が異なると思います。以下の特徴があります。
・最大地上高が41cm
・対荷重12kg
・フックでウエイトを吊るすことができる
・脚を広げることができる
これにより、
・ローポジションに強い
・安定している
・長時間露光やマイクや外部モニタをつけた動画撮影にも強い
と思います。小型軽量の三脚ですが業務用途にも適していると思います。値段は業務用途ですね。
この動画で紹介されています。
https://youtu.be/gJIV7ap2_s8?si=5dLcjHevsDweE6KV
ナットロック式 19mmパイプ径 自由雲台 クイックシュー式
材質:カーボン
重量:870g
対荷重:1.5kg
収納時サイズ:46.8cm
伸縮:4段階
最低地上高:15.7cm
最大地上高:150cm
収納ケース:付属
その他:自由雲台付属 クイックシュー
Amazonでの価格(参考)20200621時点20579円(メーカー希望小売価格37200円)
上で紹介したLeofoto LS-224C同様、脚を広げることができます。
メーカーの商品紹介動画
https://youtu.be/J_1H9_2mtx8
材質:カーボン
重量:880g
対荷重:15kg
収納時サイズ:31cm
伸縮:3段階
最低地上高:6cm
最大地上高:61cm
収納ケース:付属
その他:専用メンテナンス工具付属
Amazonでの価格(参考)20200621時点35300円(自由雲台付き)→20240513現在39600円
収納時サイズは31cmとコンパクトで対荷重は驚きの15kgですが、センターポールは付属せず、最大地上高は61cmです。
同じサンワダイレクトのより新しい200-DGCAM038をリストに加えたため、こちらは10選から外しました。しかしいまだに購入できることと超軽量のため、ここに残しておきます。
材質:アルミ
重量:542g
対荷重:1.5kg
収納時サイズ:42.5cmx6.3cm
伸縮:4段階
最低地上高:41cm
最大地上高:125cm
収納ケース:付属
その他:ハンドル付き 水準器付き クイックシュー
Amazonでの価格(参考)20200621時点1880円→20240513現在1880円
対荷重が1.5kgですので、コンパクトデジカメや小型のミラーレス一眼カメラ用ですね。
例えば小型のミラーレス一眼カメラであるソニーα6400のバッテリーとメモリーカードを含めた本体質量は約403gで、Eマウント用のレンズは小型のレンズであれば300g程度以下のものもあるのでカメラと合わせて700g程度、高倍率ズームレンズは500g程度ですのでカメラと合わせて900g程度です。
私の所有している最も重いSIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO + SIGMA マウントコンバーター MC-11の重さの合計は738gですのでカメラと合わせて1.1kg強です。この三脚でも十分使える計算になりますが、やや不安定になってきそうです。簡易的な三脚と割り切って使うのがいいかもしれません。
最低地上高から最大地上高の距離は長めです。
第8世代の800G-8も発売されています。
材質:アルミ
重量:750g
対荷重:1kg
収納時サイズ:46.5cm
伸縮:4段階
最低地上高:46.5cm
最大地上高:143cm
収納ケース:付属
その他:ハンドル付き 水準器付き
発売日 :2005/12/28(Amazon上の情報)
Amazonでの価格(参考)20200621時点6800円
私はLeofoto LS-224C購入前は、旅行などで荷物を軽くするために三脚がありさえすればいい場合、本製品が必須アイテムでした。比較的高さもあります。アルミ素材でややしなることと、雲台部分が簡易的な作りのため安定性はやや犠牲になります。対荷重は1kgまでです。
最低地上高46.5cmとなっていますが、実測44cm程度です。
材質:アルミ
重量:890g
対荷重:2kg
収納時サイズ:48cm
伸縮:4段階
最低地上高:16.2cm
最大地上高:163.5cm
収納ケース:付属
その他:自由雲台付属
メーカー希望小売価格20200621時点12800円(税別)(自由雲台付き)
10年以上前にやはり軽量な三脚が欲しくて購入しましたが、ハンドルがないのが使いづらく、当時はハンドル付きの雲台を別途用意するという発想よりも、ハンドル付きでより軽量なSLIK 800G-7を追加で購入したと記憶しています。
雲台を外した状態です。
上で紹介したLeofoto LS-224C同様、脚を広げることもできます。
ゴム部分を回転させると金属の石突(いしづき)が出てきます。
メーカーのサイトによるとその後発売されたスプリント PROの第二世代モデル「スプリント PRO II GM」(下記)も2020年現在すでに旧製品となっています(Amazonなどでは購入できます)。
SLIK スプリント PRO II GM
材質:アルミ
重量:940g
対荷重:2kg
収納時サイズ:47cm
伸縮:4段階
最低地上高:17cm
最大地上高:161.5cm
収納ケース:付属
その他:自由雲台付属 クイックシュー
メーカー希望小売価格20200621時点16000円(税別)(自由雲台付き)→Amazonでの価格(参考)20240513現在10900円→20240615現在10000円(シャンパンゴールド)
カラーバリエーションは、「ガンメタリック」と「シャンパンゴールド」があり、「シャンパンゴールド」もかっこいいです。
前モデルとの違いは付属する自由雲台がクイックシュー式になったこととウレタングリップがついたこととのことですが、細かなスペックも異なっています。
メーカーのサイトの製品ページ
http://www.slik.co.jp/discontinued/digital-series/d_sprint/4906752106211.html
値段は高くなりますが、素材をカーボンにすることで軽量化したものが、上で紹介した「ライトカーボン E54」ということだと思います。3段の「ライトカーボン E53」もあります。