DJのように映像を演出する VJソフト「motion dive .tokyo」用コンソールEDIROL MD-P1

DJのように映像を演出する
VJソフト「motion dive .tokyo」用コンソール(コントローラー)EDIROL MD-P1
(2005年発売)

懐かしのVJコンソールEDIROL MD-P1について書こうと思います。

「motion dive .tokyo」用コンソール EDIROL MD-P1

VJ(ビデオ・ジョッキー)(ビジュアル・ジョッキー)とは

VJ(ブイジェイ)=(ビデオ・ジョッキー)又は(ビジュアル・ジョッキー)とは、音楽の分野でのDJ(ディージェイ)=(ディスクジョッキー)に対応する映像の分野での職能名です。

DJという言葉は、ラジオパーソナリティを表す「ラジオDJ」や、クラブやフェスで主に2台のターンテーブルとミキシングコンソールでレコードなどの音楽を繋いだりエフェクトを入れて演出しながら送出する技術者など、いくつかの意味(職能)について使われます。

VJは、「クラブやフェスで主に2台のターンテーブルとミキシングコンソールでレコードなどの音楽を繋いだりエフェクトを入れ演出しながら送出する」DJの映像版で、クラブやコンサートやフェスで多数の映像を繋いだりエフェクトを入れ演出しながら送出するの職能を表します。

パソコンのスペックが上がり映像制作ができるようになるのに合わせ、クラブやコンサートやフェスなど、ライブで映像演出をする人たちも出てきて、2000年台に入る前後から、いくつかのVJ用ソフトウエアが出てきたと記憶しています。

「motion dive .tokyo」及び EDIROL MD-P1

「motion dive .tokyo」は、株式会社デジタルステージが1998年に最初のバージョンを発売した、ビジュアル・パフォーマンス・ソフトウェアです。

EDIROL MD-P1は、ローランドがエディロールブランドでこの「motion dive .tokyo」用に開発した専用コンソールで、「EDIROL motion dive .tokyo performance package」(エディロール、モーションダイブ・トーキョー・パフォーマンスパッケージ)として発売されました。

2005年のローランドのニュースリリース
https://www.roland.co.jp/news/0297.html

ローランドのEDIROL MD-P1及び「motion dive .tokyo Performance Package」のページ
https://www.roland.com/jp/products/md-p1-s/

「motion dive .tokyo」用コンソール EDIROL MD-P1

「motion dive .tokyo」用コンソール EDIROL MD-P1

「motion dive .tokyo」用コンソール EDIROL MD-P1

「motion dive .tokyo」用コンソール EDIROL MD-P1

「motion dive .tokyo」をインストールしたノートパソコンとこのコントローラーをUSBケーブルで繋いで操作します。「motion dive .tokyo」に映像素材が多数付属しているほか、自分で制作したQuickTimeやAVI形式の映像素材も利用できます。

ソフトの画面に映像素材のサムネイルが表示され、次に送出する素材を選び、左右に分かれたA/Bトラックに割り当て、コントローラーの中央にあるフェーダーでフェードしたりスイッチングして送出します。

VJのウデとアイディア次第かもしれませんが、スイッチングやエフェクトで演出するというよりも、音楽や演出意図に合わせあらかじめ作り込んでおいた映像をスイッチングしながら送出するのが主体ではないかと思います。

私はパソコンで映像制作ができるようになったりこういった機械が出る前は、VHSのビデオデッキを繋いで編集したり、展示会場でビデオデッキをプロジェクターに繋いで映像を流したりしていましたが、パソコンのスペック向上や映像制作ソフトの一般化、「motion dive .tokyo」及び EDIROL MD-P1によって、ライブでの映像演出が便利になりました。