カメラに電子水準器が内蔵されていることも多いと思いますが、誤差が生じる場合があります。
例えば、SONY α6400内蔵の電子水準器は水平方向だけでなく前後方向の傾きも計測できて便利ですが、プラスマイナス1度程度の誤差が出る場合があるとのことです。
α6400 Web取扱説明書 DISPボタン (背面モニター/ファインダー)のページ
水準器で傾きがほぼ補正された状態でも±1°程度の誤差が生じることがあります。
CANON EOS 6Dの水準器は水平方向の傾き表示のみ行うことができます。やはりプラスマイナス1度程度の誤差が出る場合があるとのことです。
EOS 6Dウエブサイト 水準器を表示して撮影する説明ページ
傾きがほぼ補正された状態でも±1°程度の誤差が生じることがあります。
カメラを大きく傾けた状態では、水準器の誤差が大きくなります。
カメラに内蔵している傾斜センサーを使って、画像モニターにローリング方向とピッチング方向の水準器を表示できます。カメラを大きく傾けると水準器の誤差が大きくなるとのことです。
カメラを前または後ろに大きく傾けると、水準器の誤差が大きくなりますのでご注意ください。測定できない状態までカメラを傾けると、水準器の目盛が消灯します。
Photoshopなどで画像を回転させてみるとわかりますが、1度の傾きは傾いているとわかります。
水平
1度傾けた状態
完全に水平な被写体を撮影しているのであればカメラのファインダーやモニターを見てカメラが傾いているとわかるかもしれませんが、地平線であっても山やビルがあって水平がわからないことも多いです。写す範囲に水平なものがなければなおさらです。
そもそも目ではわからないから水準器があるのだと思いますが、その水準器に1度の誤差があると、心もとないですね。
撮影した写真を家に帰って確認すると傾いている場合もあるため、きちんと水平をとって撮影したい場合、水準器を持っていきます。
三脚に水準器がない場合にも使えます。三脚が傾いていても、撮影するアングルが固定であれば雲台で傾きを補正してしまう場合もあると思いますが、パンをしながら(カメラを左方向又は右方向に回転させながら)撮影する場合、三脚が水平でないと、回転軸が垂直でないためどんどんずれていきます。
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