KAWAI デジタル MIDI シーケンサー Q-80
懐かしのハードウェアシーケンサーです。音源を内蔵しておらず、これだけでは音が出ません。MIDIシンセサイザーやMIDI音源をつないで演奏データ送って自動演奏させます。32トラック仕様でフロッピーディスクドライブを持っています。1988年に発売されました。
当時すでにシーケンサー機能とマルチトラック音源内蔵のオールインワンシンセサイザーが発売されていて、シンセサイザー1台で音楽制作ができるようになっていましたが、シンセサイザーによって音色の傾向があり同時発音数に制限もありました。そのため複数のシンセサイザーを同時に演奏させる目的で購入したと記憶しています。
一方、パソコンを使ったDTMは、ローランドからMIDI音源・MIDIインターフェイス・MIDIシーケンスソフトウエアのDTMパッケージ製品の先がけである「ミュージくん」が出たのが同年で、まだDTM普及前といった時代背景です。
単体シーケンサーは他にも出ていましたが高価で、Q-80は69,800円だったため当時としては購入しやすい価格でした。
エディットはこの小さいモニターを見ながら行います。パソコンを使ったDTMに比べるとはるかに制限はありますが、リアルタイム入力とステップ入力ができ、クオンタイズもできます。当時はまだシーケンサー自体ようやく普及機が発売され始めた頃で、十分に使いやすかったです。