レベリングベースで角度調整可 ハンドル取り外し可
ハンドル付き折りたたみ式小型雲台(パンヘッド)VANGUARD VEO 2 PH-25を、当サイトの製品写真撮影や、たまに業務用途でもずっと使ってきました。
VANGUARD VEO 2 PH-25は基本的には「写真」用のため、動画撮影で滑らかなパン(右や左にカメラを振る/回転させる操作)をするのは、一応の粘りがありできなくはないもののやや厳しいです。チルト(上下方向にカメラを振る/回転させる操作)は粘りがなく、完全に自分の操作で滑らな動きにする必要があります。
そのため「気軽に持ち運べる小型軽量のフルード雲台」を探し、このSmallRig CH20 4170Bを購入しました。かなりいいと思います。
SmallRig 小型軽量フルード雲台CH20 4170Bの各パーツ
SmallRig 小型軽量フルード雲台CH20 4170Bの全体感
ハンドルはここから伸ばすことができます。
SmallRig 小型軽量フルード雲台CH20 4170Bのハンドルは折りたたみ可能
SmallRig 小型軽量フルード雲台CH20 4170Bのハンドルは取り外し可能
プレートの付いた状態(アルカスイス互換プレート)
プレートを外した状態
付属の六角レンチが収納できます。マグネットで固定されます。マグネットは、固定の強さと取り外しのしやすさのちょうどいいバランスになっていると感じます。雲台の反対側に六角レンチの先が少し飛び出るようになっており、押し込むことで容易に取り出すことができます。
反対側に飛び出している様子。
ここではVANGUARD VEO 2 PH-25のプレートをつけています(後述)。
六角レンチを外し中
六角レンチを外した状態
プレートの固定は、コインを使うか、コインがなくてもこの六角レンチを使うことができます。
水準器がついています。ここではわかりやすく撮影していますが、実際の使用時は、特に周りが暗ければ見づらいと思います。
レベリングベース
レベリングベースの便利さは圧倒的です。三脚を立てる場所が水平ではない場合や、床が水平のはずの建物内で三脚の脚を全て同じように伸ばしてあってもそもそも床が完全な水平でなかったり、雲台・プレートにカメラを乗せた時に完全な水平にできなかったり、さまざまな理由で水平の微調整をしたい時に、三脚の脚の伸ばし具合の微調整を繰り返すのは手間がかかります。
水平の微調整は雲台でささっとできるのが望ましく、それができるのがレベリングベースです。これだけ小型の雲台にレベリングベースがついているのは便利です。
最大でこのくらい傾けることができます。プラスマイナス10度の調節ができるようです。
スクリューアダプター付き
さて、VANGUARD VEO 2 PH-25との比較です。
ほぼ同じくらいのサイズ感ですが、スペックなどに以下の違いがあります。
SmallRig CH20 4170Bの方が優れている点
・フルード雲台と表現されており、VANGUARD VEO 2 PH-25よりパンが滑らか
・チルト(上下方向)も粘りがあり、適度なカウンターバランス(水平に戻ろうとする機能)も効く
・レベリングベース付き
「パンが滑らか」と書きましたが、業務用の大きくしっかりしたビデオ雲台のような滑らかな動きを期待するのはスジ違いです。あくまで、このサイズとしては十分に滑らか、という印象です。
一方、チルトも適度なカウンターバランスが効き、これも業務用の大きくしっかりしたビデオ雲台と比較するものではありませんが、上下方向も滑らかな動きにしやすいです。VANGUARD VEO 2 PH-25にはその機能はありません。
その上レベリングベースまでついているのは非常に優秀だと思います。
その他の違い
・プレートのサイズが違う
・ハンドルの長さが違う
・ハンドルの素材が違う(SmallRig CH20 4170Bのハンドル部分は、やや柔らかい素材が巻かれている)
・水準器の場所が違う
・VANGUARD VEO 2 PH-25のプレートには、締めるためのハンドルがついており(後述)コインがなくても固定できる。SmallRig CH20 4170Bには六角レンチが付属しており、コインがなくてもプレートを固定できる。
VANGUARD VEO 2 PH-25のプレートには、締めるためのハンドルがついています。
SmallRig CH20 4170BにVANGUARD VEO 2 PH-25のプレートをつけることもできます。非常にコンパクトになり、私はこれにより、雲台を三脚に付けたままでも三脚ケース(カバン)に入れることができます。
この雲台はかなりいいです。丁寧に扱いながらも使い倒したい雲台です。