場所を取らない左手(片手)デバイス Orbital2(オービタルツー)

場所を取らない左手(片手)デバイス Orbital2(オービタルツー)

マウスであれ液晶タブレットであれ、Photoshopでレタッチや合成などをする場合は頻繁にツールやツールの設定(ブラシサイズや透明度など)を変える必要があり、もっと直感的に操作できればいいなと感じていました。

左手デバイスの存在を知ってはいたのですがあまりリサーチしてきませんでした。

そこで今回様々な左手デバイスを比較検討し、Orbital2(オービタルツー)を購入してみました。

メーカーのウエブサイト
https://brainmagic.tokyo/

開封

Orbital2 梱包の状態

Orbital2 メインの内容物

Orbital2

Orbital2

Orbital2

Orbital2 底面

導入時の注意点

導入時にOrbital2本体が管理ソフトOrbital2 Coreに接続されないトラブルがあり、サポートに問い合わせていくつか確認し、結論としては、付属のものではないUSBケーブルを使っていたせいだとわかりました。

また、Orbital2は、USBハブ等を介さずPCと直接ケーブルで接続することを推奨しているとのことです。

別売アームレストと接続状態

Orbital2とアームレスト

別売のアームレストに乗せ、パソコンに接続した状態です。

アームレストにはOrbital2を置くための窪みがあり、ただ乗っているだけでなくマグネットで固定されます。Orbital2の操作には上下左右の動きが必要になりますがOrbital2だけだと本体(の角度)がやや動きがちのため、これがあるとアームレストとしての手の負担軽減だけでなく角度の固定もでき、使いやすいです。

グロウリング(Glow Ring)

上の写真で青く光っている部分がグロウリングです。

管理ソフトのOrbital2 Coreから、「点灯」「消灯」「自動消灯(1分)(5分)(10分)(30分)」のほか「グラデーション発光」のモードも選べます。

管理ソフトOrbital2 Coreから主要ソフトごとのベースとなるプロファイルを読み込むことができますが、ソフトごとに異なるグロウリングの色が設定されています。これは自分で変更することもできます。

ベースとなるプロファイルに設定されているグロウリングの色

default 白
Photoshop 青
Illustrator オレンジ
Premiere 紫
After Effects 紫
CLIP STUDIO PAINT 薄青
DaVinci Resolve 白

リングが光っているのは視覚的にかっこいいものの、作業中には邪魔に感じることもあると思いますので、「消灯」にすれば消えます。その場合もフラットリング上の小さい三角形のランプは点灯したままです。

「グラデーション発光」にすると色が自動的に変化していくため、インテリアとして使うのもいいと思います。

Orbital2(オービタルツー)の利点

■場所を取らない
■シンプルで洗練されたデザイン

差し当たりPhotoshopで使い始めた感想としては、
■ダイヤルを回転させてブラシサイズの増減やズームイン・アウトができるのは直感的でやりやすい。

手放しで万能ではない

■慣れは必要
まだ使い始めたばかりのため、これから色々試しながら慣れていく必要があります。機能を調べたり慣れていけば印象は変わると思いますが、現状での印象は以下です。

■マウスやペンでメニューから必要なツールを選んで調整するよりも時間は短縮されているのかもしれないが、行う操作ごとに「ジョイスティックを倒す」→「ダイヤルを回転させて値を調整」→「ジョイスティックを倒す」→「ダイヤルを回転させて値を調整」を繰り返すのが面倒に感じてしまう。(オービタルエンジンモードでの操作の時)

■ダイヤルの回転でブラシサイズや透明度を増減する時、無段階ではなく数値がとびとびになる。そのとび方は、ブラシサイズの場合は作業上問題のない範囲だが、透明度の場合は回転のさせ方によって違いが出るのか、とび方がランダムで、0%とか100%きっかりに止まらないことが多い。

■レイヤーや調整レイヤーを積み重ねていくたびにレイヤー名をつける習慣にしているので、結局、キーボードも必要。液晶タブレット、キーボード、Orbital2の3つを使い分けながらの作業になるため、トータルではあまり時間短縮できている実感がない。

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