災害対策で数年前からポータブル電源を時々比較検討し、Amazonのカートに入れて更新をしていたのですが、そこそこの値段がするためずっと保留にしていました。Amazonのセールで安くなっていたタイミングで購入しました。
単体や複数のソーラーパネルセットがあり、セール期間でない2025年3月15日現在も、Amazonの表記上は過去1ヶ月でそれぞれのセットの合計で1000セット以上売れているようです。2月に購入した時(セール期間)はもっと購入数が多かったと思いますが、記録しませんでした。いずれにしても、防災目的だけではないと思いますがみなさん準備されている様子が伺えます。
私の購入したのはAnker Solix C1000 (1056Wh) ポータブル電源 & Solix PS100 (100W) ソーラーパネルセットです。そこそこ小型でそこそこ大容量で信頼性のありそうなポータブル電源です。
外箱は四隅が補強されていました。
内箱の中も緩衝材が本体をきっちり保護しています。
内容物
メーカーが「業界屈指のコンパクトさ」と表現している通り、本体はコンパクトで持ち手があるため持ちやすいです。
重さは約12.9kgとなっています。持てる重さですが、大人の男が持っても、まあ重いことは重いです。身体の弱い女性やお年寄りは持ち上げる時がちょっときついかもしれません
ソーラーパネルは同じシリーズで他にも4つ折りや4つ折り大型のサイズなどがありますが、私はあまり置く場所を取りたくなかったことと価格を抑えるため、2つ折りにしました。
下の写真のように置いた状態で左右61cm、天地56cm、折り畳んだ状態の厚みが最大で4.5cm程度です。
背面にパネルを斜めに立たせるための足(つっかえ)があり、その分が出っぱっているため「最大で4.5cm程度」になります。
持ち手(水色の部分)があり、持ちやすいです。
実際に外に出してSolix C1000に充電してみましたが、充電性能というか充電スピードはパネルのサイズが影響すると思いますが、この2つ折りのパネルは「最低限使える」レベルの印象でした。
■テスト1(3月上旬)
他の作業をしながら、日当たりの様子を気にしながら確認したため、不定期です。
11:13 充電量42% 晴れ ソーラーパネルを太陽に向けなおしたら85Wで充電(発電)している
14:04 充電量60% 晴れ 72Wで充電(発電)していたが、ソーラーパネルを太陽に向けなおしたら77Wで充電(発電)している
14:36 充電量62% 日陰ができてきた 10Wで充電(発電)している
今回のテストはここまでで終了
ほぼ晴れの状態で、約5時間で約30%の充電量(増加)でした。
■テスト2(3月上旬)
14:31 充電量39% 陽が傾き始め、隣家の影がかかり充電(発電)電力10Wになっていたためソーラーパネルの位置と角度を調整した。13W〜18Wで充電(発電)している
15:22 充電量40% 陽が傾きパネル上に影 9Wで充電(発電)している
今回のテストはここまでで終了
曇りがちの天気で約3時間で約10%の充電量(増加)でした。
■わかったことと予想
●発電電力のピークは正午前後で、その前や後は少なくなる。
●晴れた日に時々ソーラーパネルの角度を調節しながら正午を中心に5時間程度充電すれば、最低限の電力は賄える。
●この2つ折りソーラーパネルでは、晴れた日に陽が出ている間ずっと充電しても、一日では0%→100%にはできないかもしれない。
家庭用コンセントからの充電は早いです。
18:42 充電量8%からのテスト(超急速充電モードは使わず通常の充電)
622Wで充電
満充電までの残り時間:1時間48分 と表示される
19:33 充電量51%
満充電までの残り時間:54分 と表示される
20:10 充電量93%
満充電までの残り時間:6分 と表示される
充電量100%になったタイミングの記録なし
家庭用コンセントからは2時間程度でフルに充電できる。(通常の充電)
さて、このポータブル電源からの給電で家電を使ってみます。

コップ一杯分の水
底面直径14cmの小型なべ(ミルクパン)を使用
IHコンロの加熱設定3
560W使用
3分ほどで熱いコーヒーができる程度の温度になった
充電量99%に減少
充電量18%からのテスト
コップ一杯の牛乳
底面直径14cmの小型なべ(ミルクパン)を使用
IHコンロの加熱設定3
550W使用
3分ほどで熱いホットミルクができた
充電量9%に減少(ヒーター電源オフ後の冷却用ファンの動作も含む)
■わかったこと
●コップ一杯の水や牛乳であれば数分で加熱でき、満充電で少なくとも10回以上は加熱できそう。
●表示される数値上は、ポータブル電源の充電量が多い場合と少ない場合で、同じ使用に対し充電量の減り方は均一ではない可能性がある。
発熱管2本だと760〜770W使用し、ポータブル電源のファンが回り始める
残りの使用可能時間:1時間12分 と表示される
発熱管1本だと380W使用し、ポータブル電源のファンは止まる
残りの使用可能時間:2時間24分 と表示される
■わかったことと
充電量が100%あっても、計算上、電気ストーブで1〜2時間しか使えない。
万が一冬に大地震が起き、電気やガスが止まった場合、日中どれくらいソーラーパネルから充電できるのか予想しつつ、このポータブル電源の電気を何に使うか、工夫は必要になってきそう。
●Ankerウエブサイトの「ポータブル電源とは」のページに、以下のように記載されています。
Anker Solix シリーズ ポータブル電源とは
https://www.ankerjapan.com/pages/powerhouse?srsltid=AfmBOopXCTLtEqAb3DnFanNB7qEncPkxRmqvMquVtHaXDbeCq8f36P22
●AnkerウエブサイトのAnker Solix C1000のページの「ご注意」の項目に、以下のように記載されています。(抜粋)
・付属のAC充電ケーブルで本製品を100%まで充電した後に、ご使用を開始してください。
Anker Solix C1000ポータブル電源の未使用時の充電残量の減り方を数日間確認しました。
●電源をオフにして保管
充電残量100%で電源をオフにし保管した場合5日後に100%のままでした。ただし前述のように、長期間保管すると多少自然放電するようです。
●電源をオンにしたまま保管
朝、充電残量100%で電源をオンにしたまま保管(ケーブルは全て外した状態)し、夜確認したら電源はオフになっていました。再度オンにして確認したら充電残量100%のままでした。
マニュアルには以下のように記載されています。
実は別の日には、電源をオンにしたままにしてしまい、95%だった充電残量が3日後に18%に減っていました。電源がオフにならず充電残量が18%に減っていたのは、ケーブルを本体に挿したまま(どこにも接続はしていない)だったせいかもしれません。