M1 MacBook Airは本体の薄さとそこそこの軽さ、そしてそこそこのハイパフォーマンスが魅力ですが、入出力ポートが電源用途も含め2つのThunderbolt / USB 4ポートと1つの3.5mmヘッドフォンジャック(端子)しかなく、電源ケーブルをさしたままで外部モニタや各種USB機器をつなげたい場合はUSBハブが必須です。
M1 MacBook Air購入と合わせていくつかのUSBハブを比較検討してElecifeの12-in-1 USB C ハブを購入し、かなり気に入っています。メリットだけでなく細かい注意点もありますので紹介します。
▶︎M1 MacBook Air 2020についてはこちらの投稿をご覧ください。
ちなみにM1 MacBook Air 2020のThunderbolt / USB 4ポートは、以下に対応しています。(AppleのサイトのMacBook Airのページより。)
・充電
・DisplayPort
・Thunderbolt 3(最大40Gb/s)
・USB 3.1 Gen 2(最大10Gb/s)
アルミ製でなかなかいい質感です。
同梱物です。
パソコンにつなぐUSB-Cコネクタ以外に以下の12のポートがあります。
・USB3.0(up to 5Gbps) x 2
・USB2.0(up to 480Mbps) x 2
・4K HDMI x 2(4K 30Hz x 1、4K 60Hz x 1)
・VGA x 1(1920×1080 60Hz)
・RJ45(イーサネット)(up to 1000Mbps)
・SDカードスロット × 1(up to 5Gbps)
・Micro SD/TFカードスロット × 1(up to 5Gbps)
・急速充電USB-C PD 3.0ポート × 1 (100W入力対応だが安全性のため87W充電)
・3.5mmオーディオ/マイク兼用ポート
本体から出ているUSB-Cケーブルの横の丸い穴が3.5mmオーディオ/マイク兼用ポートです。
USB3.0と2.0合わせるとUSBポートが4つもあるほか、モニタ、イーサネット、SDカード、Micro SDカード、オーディオ出力、マイク入力に対応していて全部入りかつ高品質なハブで気に入っています。
以下は電源ケーブルと外部モニタのみ繋いだ状態です。ハブの左右にポートがあるため、たくさんの機器を繋ぐと、ハブの周辺にそれなりにスペースが必要になります。
Mac、Windowsどちらにも対応していますが、Macの場合、外部モニタはミラーリング(本体と同じ画面を表示)か、エクステンド(本体の画面の上下左右いずれかの領域を表示)しかできません。Windowsの場合ミラーリングのほか、本体の画面とは別の画面を2台の外部モニタにまたがって表示させたり、3台の外部モニタのうち1台には本体と同じ表示で後の2台にはそれぞれ異なる画面を表示させるなどができるようです。
試してみたところ、このハブを経由してM1 MacBook Air 2020の本体バッテリーのみ(電源ケーブルをMacBook Airにもハブにもつながない状態)でミラーリング表示もエクステンド表示もできますが、クラムシェルモード(ノートパソコンのディスプレイを閉じて外部モニタに表示させる使用方法)は電源からの給電(電源ケーブルをMacBook Airかハブに繋ぐ)が必要です。電源ケーブルをはずした状態でM1 MacBook Air本体のディスプレイ=フタを閉じると外部モニタに表示されません。
電源ケーブルを外してバッテリーのみの状態で、ミラーリングやエクステンドの2画面表示ができるのに、1画面しか表示しないクラムシェルモードができないのは不思議ですが、クラムシェルモードで外部モニタに表示している状態でM1 MacBook Air又はハブから電源ケーブルを外すと、外部モニタの表示が消え、キーボードのキーを押してもマウスをクリックしてみても表示は復活せず、もう一度電源ケーブルを繋ぐかM1 MacBook Air本体のフタを開けて再ログインする必要があります。
回避手段があり通常は問題ないが、ハブに外付けハードディスクをつないで使う場合は注意が必要
このハブの3.5mmオーディオ/マイク兼用ポートにヘッドホンをつないで聞いてみました。音は特に問題のない音質ですが、このハブに電源ケーブルを挿した状態だと、パソコンの操作をする時にうっすらとノイズが発生します。例えば以下の場合にノイズが発生します。
・ソフトの起動中
・ブラウザやソフトのウインドウの移動
・ウインドウ中の操作ボタンになっている部分へのマウスオーバー
・ウインドウでファイルの選択
・ファイルの起動中
・ブラウザやPhotoshopの画像、WordPressの編集画面などのスクロール
・YouTubeでの動画のサムネールをクリックして読み込み中
・YouTubeの動画の進行状況バーへのマウスオーバー
要は何らかの操作をするとノイズが発生します。トラックパッドでの操作とマウス(USBポートにレシーバーを挿して使うタイプの無線トラックボールマウス)での操作、どちらでもノイズが発生します。
ただし、このハブから電源ケーブルを外してM1 MacBook Airをバッテリー稼働させた状態や、M1 MacBook Airのもう1つのThunderbolt / USB 4ポートに電源ケーブルを挿した状態では上記のノイズは発生しません。また、M1 MacBook Air本体のヘッドホンジャックに同じヘッドホンをつないだ場合は上記のノイズは発生しません。
一方、M1 MacBook Airに2つあるThunderbolt / USB 4ポートのうち1つのポートに電源ケーブルを挿し、もう1つのポートにこのハブを挿した状態だと、ハブにつないだ外付けハードディスク(USB給電タイプ及びコンセントからの給電タイプのどちらの場合も)の接続が作業中に勝手に切れたりまたつながったりする現象がありました。
ハブに外付けハードディスクをつないで使う場合は電源ケーブルはMacBook Air本体でなくこのハブに繋いで使う必要がありそうです。
USB-C PDポートがあって、Mac本体への接続が給電を含み1本で済むのがこのハブのメリットですし上記の問題があるため、電源ケーブルは通常はこのハブに挿すと思います。しかし前述のとおりそれがノイズの原因になりますので、何らかの理由でどうしてもこのハブのオーディオポートから音声出力をする必要があって音質にもこだわる場合は、外付けハードディスクは使わずデータを内臓のSSDに置いてM1 MacBook Airのもう1つのThunderbolt / USB 4ポートに電源ケーブルを挿すなどのやりくりが必要かもしれません。
以前使っていたiMac (21.5-inch, Mid 2011)本体のSDカードスロットにSDカードを挿して写真データを読み込んだ時よりも、このハブ経由でM1 MacBook Airに読み込むほうが体感的には早いです。
普段は使いませんが、出先で万が一VGA(D-SUB)入力端子しかないモニタやプロジェクターで表示する必要がある場合に備え、VGAポートがあるのは安心です。
その他、用途によって以下を認識しておく必要があります。
・PD充電ポートは充電用でデータ転送用ではないため、データ転送用のUSB-Cポートはない
・映像出力は2つの4K HDMIと1つのVGAポートで、DPポートはない
2年目以降に、モニタやUSB接続した機器の接続不良が発生したり持ち直したりしていましたが、かなり時間がたってから、ハブに供給する電力が足りていなかったとわかりました。初歩的なことでした。
当初はなんの疑いもなくMacBook Air付属の30WのACアダプタを使用していました。
McBook Air本体と1つ2つの機器を接続する程度なら問題はないのでしょうが、私は最初から以下のようにハブに複数の機器を繋いでいました。
・USBキーボード(無線のキーボードはバッテリー交換がわずらわしかったため)
・外付けハードディスク(コピーやバックアップをする場合は複数台)
・タコ脚で別のUSBハブ(普段は使わないが外付けのDVD/Blu-ray Playerをつなぐ場合)
・モニター(HDMI モニターへの給電はモニター自身の電源ケーブルあり)
次いで以下の機器も増えていきました。
・液晶タブレット(HDMIとUSBに接続する必要あり)
・左手デバイスOrbital2(USB)
後から思えば機器が増えたタイミングだったと思いますが、ある時モニタに表示されなくなり、McBook Air本体の2つ目のThunderbolt / USB 4ポートからモニタ出力をしたり、また戻したり、さらに機器が増えた後USB2.0ではハードディスクを認識しなくなり、ハブを買い替えてみたりしたのち、ふと電力が足りていないと気付き、100WのAC-USB Cアダプタを購入して繋いだところ、接続されました。
▶︎このAC-USB Cアダプタについてはこちらの投稿をご覧ください。