CANON APS-C用をマウントコンバーターと併せSONYα6400で広角から望遠まできっちり撮れる SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO

SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO(CANON用APS-C専用)

SONY α6400用の万能レンズとしてTAMRON 18-200mm F/3.5-6.3 Di III VCを購入して概ね気に入っていましたが、いくつか不満点があったため、色々と調べて検討し、SIGMA マウントコンバーター MC-11とSIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO(CANON用APS-C専用)を購入しました。

α6400 + マウントコンバーター + SIGMA 18-300mm

TAMRON 18-200mm F/3.5-6.3 Di III VCの不満点は解消されましたが、SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACROにも別の欠点がありましたので書こうと思います。

TAMRON 18-200mm F/3.5-6.3 Di III VCの不満点

もともとα6400購入前にCANON EOS Kiss X3と合わせて使っていたEF-S18-55mm F3.5-5.6 IS(標準ズームレンズ)とEF-S55-250mm F4-5.6 IS(望遠ズームレンズ)及びEF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM(広角ズームレンズ)のレンズ交換が煩わしかったこともあって、α6400購入と併せて高倍率ズームレンズであるTAMRON 18-200mm F/3.5-6.3 Di III VCを購入しました。

▶︎TAMRON 18-200mm F/3.5-6.3 Di III VCについてはこちらの投稿をご覧ください。

しかし、使っていくうち以下の点を不満に感じるようになりました。

TAMRON 18-200mm F/3.5-6.3 Di III VCの不満点

・最短撮影距離がやや長い(50cm)
・望遠がやや足りない

 

最短撮影距離がやや長い(50cm)
まず、TAMRON 18-200mmの最短撮影距離がやや長い(50cm)ことが思った以上に使いづらかったです。簡単にいうと、50cmよりそばの物にはピントが合わないということです。

レンズ交換をせずに広角から望遠まで1本で撮ることができるのが高倍率ズームレンズのメリットですが、雄大な風景を広角で撮ったり遠くのものを望遠で撮ったりするだけでなく、近くの花をアップで撮りたい場合もあります。そういった時に50cmより近づけて撮ることができません

望遠がやや足りない
また、それまで使っていたCANONの標準ズームレンズEF-S18-55mm F3.5-5.6 ISと望遠ズームレンズEF-S55-250mm F4-5.6 ISの2本分の焦点距離を1本でほぼカバーできるためレンズ交換の煩わしさは軽減されたものの、望遠がやや足りない印象がありました。

そこで色々とリサーチし、SIGMA マウントコンバーター MC-11とSIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACROを購入しました。

SIGMA マウントコンバーター MC-11 + SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO-箱
SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO

SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO-箱を開けた状態

SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO-緩衝材とレンズ

SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO-レンズとフード

SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO

SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO+SIGMA マウントコンバーター MC-11

質感は非常にいいです。α6400+MC-11+SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO

SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO-テレ側

α6400+MC-11+SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO-上面

SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO本来の最短撮影距離は39cmです。MC-11を間に入れているため変化していると思いますが、実際にテストした印象では、TAMRON 18-200mmでピントが合う最も寄った場所から、さらに13cm程度被写体に寄ってもピントが合うようになりました

また、CANONの標準ズームレンズEF-S18-55mm F3.5-5.6 ISと望遠ズームレンズEF-S55-250mm F4-5.6 ISの組み合わせよりも望遠できるようになりました

写真モードでは顔検出とトラッキング、シャッターボタン半押しでリアルタイム瞳AFも効きます

動画モードでカメラのAFの設定をしようとすると、このレンズは無効です、とメッセージが出ますが、AFはAF-C固定でできるようです。顔検出とトラッキングができます。

撮影サンプル

■以下撮影サンプルです。

高尾山 もみじ台から見る富士山

SIGMA 18-300mm 作例

SIGMA 18-300mm 作例

SIGMA 18-300mm 作例

 

■以下、広角と望遠のテストです。

●MC-11 + SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO 18mm(広角端)
ISO400 シャッタースピード1/125 F10 JPEG

6000ピクセルx4000ピクセルの撮影画像を左右720ピクセルにリサイズ(縮小)MC-11 + SIGMA18-300 作例

6000ピクセルx4000ピクセルの撮影画像(上の写真の元画像)から720ピクセルx480ピクセルで切り出しMC-11 + SIGMA18-300 作例

●MC-11 + SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO 300mm(望遠端)
ISO400 シャッタースピード1/125 F10 JPEG

6000ピクセルx4000ピクセルの撮影画像を左右720ピクセルにリサイズ(縮小)MC-11 + SIGMA18-300 作例

6000ピクセルx4000ピクセルの撮影画像(上の写真の元画像)から720ピクセルx480ピクセルで切り出しMC-11 + SIGMA18-300 作例

18mm(広角端)の画像と比較すると、300mm(望遠端)ではかなり寄れることがわかります。1本のレンズで広角から望遠までここまできっちりシャープに写せるのは、かなり便利です。MC-11 + SIGMA18-300 作例

 

SIGMA  MC-11+SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACROの欠点

TAMRON 18-200mmの欠点は解決しましたが、別の欠点がありました

MC-11 + SIGMA 18-300mmの一つ目の欠点 (オートフォーカス)

マウントコンバーター MC-11は同じSIGMA製で、SIGMA 18-300mmはMC-11に公式に対応しているのですが、オートフォーカスで迷うというか、シャッター半押しでピントを合わせる時に、毎回レンズが行ったり来たり回転することです。また、フォーカスを追っている間はずっとカリカリと音がします

■写真モードでレンズのスイッチをAF(オートフォーカス)にした場合
・カメラのフォーカスモードをAF-S(シングルAF)
カメラのフォーカスモードをAF-S(シングルAF)にしている時はシャッターボタン半押しでレンズがやや行ったり来たりしたあとピピっと合焦しますが、
・カメラのフォーカスモードをAF-C(コンティニュアスAF)
カメラのフォーカスモードをAF-C(コンティニュアスAF)で被写体が動いている時、シャッターボタンに触れない状態ならカメラが一度被写体にフォーカスを合わせたあとは静かに顔検出とトラッキングをしていますが、シャッターボタン半押しでレンズがフォーカスを追っている状態の時はカリカリとずっと音がします。

■動画モードでレンズのスイッチをAF(オートフォーカス)にした場合
カメラは自動でフォーカスを追い、フォーカスを追っている間はずっとカリカリと音がします。動画撮影で音声も録音する場合はマイクをカメラから離して置くか、MF(マニュアルフォーカス)にしないと、レンズのカリカリ音も録音されてしまいます。

ちなみにTAMRON 18-200mm F/3.5-6.3 Di III VCをα6400につけた場合は(EマウントのためMC-11は不使用)ほぼ音がしません。

SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACROをCANON EOS Kiss X3につけた場合は、そもそもEOS Kiss X3にはα6400のAF-Cに相当する機能がないため比較はできませんが、カリカリ音はしません。

MC-11 + SIGMA 18-300mmの二つ目の欠点

TAMRON 18-200mm の460gに対しSIGMA 18-300mmは585gで、やや重くなったことです。小型軽量なα6400との組み合わせでも、旅行や普段持ち歩く用途にはこのくらいが限界かなと思います。又、SIGMA 18-300mmもMC-11も作りはしっかりしているため不安はありませんが、カメラストラップは付けておきたいです。

下の写真はキャップやフードをつけた状態の実測値です。

TAMRON 18-200mm F/3.5-6.3 Di III VCTAMRON 18-200mm F/3.5-6.3 Di III VC-重さ

SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACROSIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO-重さ

SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO + SIGMA マウントコンバーター MC-11SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO + SIGMA マウントコンバーター MC-11-重さ

結果的に、TAMRON 18-200mmと使い分け

結果的に、手軽にレスポンスよく撮りたい時や動画を撮る場合はTAMRON 18-200mm、ややじっくりシャープな写真を撮りたい時はこのSIGMA 18-300mmを使い分けています。

SIGMA 18-300mmTAMRON 18-200mmの比較はこちらの投稿をご覧ください。