音に敏感で眠れない人におすすめ ノイズキャンセルヘッドホン SONY WH-1000XM3

音に敏感な私が熟睡できるノイズキャンセルヘッドホン SONY WH-1000XM3レビュー

私は音に敏感で、長時間騒音を聞いていると頭が疲れ、夜寝る時や朝方に音が聞こえると目覚めてしまい寝られなくなるタチです。家のそばの道を通る車の音が気になるために引っ越しをしたこともあります。

身の回りは騒音で溢れています。例えば次のような音です。

自宅
・上階、となり近所の音
・強風、台風の音
・工事の騒音

街中、外出先
・車の音・電車の音
・飛行機の中で聞こえるエンジン音
・ホテルのエアコンなどの音
・パソコンのファンの音・サーバールームの音

そのため私はノイズキャンセリングヘッドホンを重宝しています。BOSEのQuietComfort 3からの買い替えでWH-1000XM3を購入し使っており、非常に気に入っているので紹介します。

SONY WH-1000XM3

様々な状況で強力にノイズを軽減し音楽を聞くこと以上に睡眠補助のために使っており、ヘッドホンとしての音質よりも主にノイズキャンセルについてのレビューになります。ノイズキャンセル機能の使用感や、5分で自動的に電源がオフになる仕様への対処法、代替ケーブルなども紹介します。

WH-1000XM3 QuietComfort 3からの買い替え

BOSEのQuietComfort 3をおそらく10年以上愛用してきました。飛行機内の騒音の中で長時間過ごす不快感と疲労を軽減するためはもちろん、普段音楽を聴いたりネットを視聴する時も使用してきました。

だいぶボロボロになってきたためイヤーパッドを交換しようとも思いましたが、10年の技術の進歩はいかほどかと思い、SONYのWH-1000XM3が評判よかったため購入しました。

WH-1000XM3-箱

SONY WH-1000XM3

SONY WH-1000XM3

奥がQuietComfort 3、手前がWH-1000XM3です。SONY WH-1000XM3

QuietComfort 3と違う点はいくつかあります。

形状・タイプ
・QuietComfort 3は耳に乗せるタイプでソフトな装着感
・WH-1000XM3は耳をすっぽり覆うタイプ

有線・無線
・QuietComfort 3は有線(ケーブル接続)のみ
・WH-1000XM3は有線でも、ブルートゥースでワイヤレスでも聞ける

電源OFF時
・QuietComfort 3は電源を切ると音が聞こえなくなる
WH-1000XM3は電源を切ってもケーブル接続で音が聞こえる

 

QuietComfort 3は電源を切ると音が聞こえなくなるため、バッテリー残量がなくなるとヘッドホンとしても使えなくなるため不便だったのですが、WH-1000XM3は電源を切ってもケーブル接続でノイズキャンセルなしで普通にヘッドホンとして使えるのが便利です。

睡眠の助けになる 強力なノイズキャンセル機能

ノイズキャンセル機能が強力で、私の経験上、睡眠の補助に非常に有効です。

屋外
以前使っていたQuietComfort 3は飛行機に乗る時に必ず持参していました。

WH-1000XM3はまだ飛行機内では試していませんが、駅や電車内ではかなり有効です。ゴーという音が消え、サーという音になります。駅のホームであれば、都会の騒々しい駅が田舎の静かな駅になります。車内も快適になり、いかに普段の生活が騒音に囲まれているかと再認識します。車内放送は聞きやすいです。

屋内 家の外の工事の音(道路工事 建築物の工事)
平日家にいて昼近くまで寝ようとしていた日に、家の外で道路工事が始まり音で目覚めてしまったのですが、ノイズキャンセルをオンにしてこのヘッドホンをつけたら騒音が聞こえなくなり、二度寝ができました。音に敏感な自分としては騒音の中でまた寝られたのはかなり画期的なことです。AirPods Proも試してみたのですが、騒音を聞こえなくすることはできませんでした。

別の時は家の隣の古いアパートの解体建築作業が始まり重機のエンジン音や解体の音がうるさかったのですが、ノイズキャンセルをオンにしてこのヘッドホンをつけたら、解体するガチャガチャした音は完全には無くならなかったものの、ゴーというエンジン音はほぼ聞こえなくなりました。

建物のサイズや工法などによって変わってくると思いますが、建築作業は数ヶ月から数年かかり、その間毎日騒音に晒されるのは非常にストレスになります。フリーランスやリモートワークのため日中家にいる場合はなおさらです。平日は出勤して自宅にいなくても工事は土曜にも行われることがあります。自分の健康を守るためノイズキャンセルヘッドホンの使用を強く勧めると同時に、建築施工会社へは、建築現場の騒音クレーム対策として近隣にノイズキャンセルヘッドホンを貸し出すことの検討を勧めます。

屋内 台風
台風の日の夜寝ている時、外の嵐の音でうまく寝つけなかったのですが、ノイズキャンセルをオンにしてこのヘッドホンをつけたまま寝たらかなり静かになり、さらに耳栓とこのヘッドホンを同時使用したらほとんど聞こえなくなりました。

屋内 隣人の屋外洗濯機の音やエアコンの室外機の音 上階の音
音に敏感な私にとって、道路工事や台風の騒がしい音だけでなく、日常的な音でも目が覚めてしまったり寝られない原因になります。

やはり昼近くまで寝ようとしていた日に、隣人の屋外洗濯機の音で目覚めてしまった時や、夜、隣人のエアコンの室外機の音が気になる時も、ノイズキャンセルをオンにしてこのヘッドホンをつけたら音が聞こえなくなり、寝ることができました

また、休日の朝、アパートの上階の人が掃除機をかけて床またはカーペットをこする音が聞こえる場合も、ノイズキャンセルをオンにしてこのヘッドホンをつけたらかなり静かになり耳栓とヘッドホンの同時使用で聞こえなくなりました。

屋内 ホテル
ホテルは、建物全体の空調で温度が調節されていたり部屋ごとのエアコンを使って室温を調節できますが、特に海外のホテルや安いホテルでは動作音がうるさい場合が多いです。冷蔵庫の音が気になる場合もあります。

また、カプセルホテルを利用することもあるのですが、必ずといっていいほどいびきのうるさい人がいます。このヘッドホンをつけたらそれらの音が聞こえなくなり、寝ることができました。いびきの音にも有効だったのはよかったです。カプセルホテルとWH-1000XM3

耳に当たる部分が柔らかいため、私は寝ている間ずっとつけていても気になりません。

ちなみにブルートゥースでスマホを接続しておけば、スマホで設定した目覚ましのアラーム音はスマホ本体とヘッドホンの両方から聞こえるため、所定の時刻に起きなくてはいけない日でも、このヘッドホンをノイズキャンセル目的でつけたまま寝ていても寝過ごすことはないと思います。しかも、スマホ側のアラーム音の仕様だと思いますが少しずつ音量が大きくなるため、ビックリして目覚めるような不快さがありませんでした。

▶︎私のスマホについてはこちらの投稿をご覧ください。

以上のように、このヘッドホンのノイズキャンセル機能はかなり高く、さまざまな状況で有効です。実のところ、台風や工事などの音がしていない場合にはノイズキャンセル機能を使わずそのままヘッドホンを耳にあてて寝るだけでも眠りやすいです。少しでも余計な音をシャットアウトすることと、耳を覆うことで「自分の中に閉じこもる」ことができるからではないかと思います。

▶︎睡眠の質を上げる方法については、姉妹サイトのこちらの投稿もご覧ください。

睡眠時のノイズキャンセル 5分で自動的に電源がオフになる仕様への対処

通常のままだと、ブルートゥースを繋がずケーブルもささずに電源を入れると5分で自動的にオフになってしまいます。ネットを見ると、旧機種からずっとこういう仕様らしいです。

QuietComfort 3はしばしば睡眠時にノイズキャンセル機能だけを使って耳栓がわりにしていたので、WH-1000XM3も同じ用途で使ってみました。しかしブルートゥースもケーブルもつながずにいると、5分経つと自動的に「パワーオフ」という音声が流れオフになってしまいます。そろそろ眠りにつくという時に「パワーオフ」という音声が流れるため、びっくりして目覚めてしまいます

ノイズキャンセルのみの目的で使いたい場合はスマホにSonyのHeadphones Connectアプリをインストールし、このアプリでBluetooth接続を切断してから自動電源オフまでの時間の設定ができ、「オフしない」も選べます

ソニーウエブサイトのWH-1000XM3 「Headphones Connect」の活用のページhttps://www.sony.jp/support/headphone/howto/wh-1000xm3/hpc.html#no11

何らかの理由でこのアプリが使えない場合は、スマホのブルートゥースをONにしたままにするか、スマホが使えなければケーブルをぶら下げることになります。又は、壊れたまま捨てていないオーディオ機器が残っていれば、プラグ部分(サイズの合うもの)だけ切ってWH-1000XM3のヘッドホンジャックに差し込んでおくとブルートゥースを繋いでいない状態でも電源はオフになりません

WH-1000XM3 周囲がすでに静かな場合

ちなみにWH-1000XM3のノイズキャンセル機能は高いですが、「睡眠時のノイズキャンセル」という使い方をするときに周囲がすでに静かな場合、一応ノイズキャンセルはされているようですが、サーというノイズの方が聞こえてしまうため、ノイズキャンセルをオフにした方が静かです。

私の使用しているWH-1000XM3

2世代後のWH-1000XM5

ノイズキャンセルヘッドホン SONY WH-1000XM3の耐久性

2023年6月2日追記 約4年4ヶ月使った様子
2019年1月に購入後ほぼ毎日使っており、保管方法もけっこう荒っぽいのですが、2023年6月2日現在も問題なく使えています。

2024年10月27日追記 約5年9ヶ月使った様子
引き続きほぼ毎日使っており保管方法もけっこう荒っぽく、だんだん回転部分がスルスルになってきたことと、イヤーパッドが劣化してきましたが、機能的には問題なく使えています。

今度イヤーパッドを交換しようと思います。

BOSEのQuietComfort 3を(おそらく)10年以上使ったことに比べると、そこまではもたないかもしれません。

▶︎私が2年以上使った各製品の状態と感想についてはこちらの投稿をご覧ください

2024年11月2日追記
イヤーパッドを交換しました。イヤーパッドの劣化したSony WH-1000XM3

Sony WH1000XM3の劣化したイヤーパッドと交換用イヤーパッド

Sony WH-1000XM3のイヤーパッドを交換した様子

▶︎詳しくはこちらの投稿をご覧ください。

ヘッドバンドも劣化していますので、またいずれ交換します。

WH-1000XM3 代替ケーブル

屋内でケーブル接続で使いたい場合、付属の1.2mのケーブルだと短い場合があります。

WH-1000XM3付属のケーブル(1.2m)WH-1000XM3 + 付属ケーブル

そこで代わりのケーブルを購入しました。(1.8m)WH-1000XM3 + CableCreation 1.8mケーブル

私の用途では1.8mは使いやすいです。このケーブルの特徴は断面が円形でなく平べったいことです。

▶︎このケーブルについてはこちらの投稿も御覧ください。

WH-1000XM3と他のタイプのノイズキャンセリングヘッドホンを比較

Apple AirPods Proなどタイプの違うノイズキャンセリングヘッドホンとの比較についてはこちらの投稿も御覧ください。