DTM黎明期のパッケージ商品[箱入り楽団] STUDIO In-A-Box for AKAI

STUDIO In-A-Box for AKAI CAMEO INTERACTIVE, LTD(1996年発売)

懐かしいというほど使わなかったのですが、DTM黎明期に株式会社カメオインタラクティブが販売したパッケージ商品であるSTUDIO In-A-Box for AKAI[箱入り楽団]を紹介します。

パッケージ内容

キャリーバッグ入りです。 STUDIO In-A-Box for AKAI

内容物(パッキングリストより)

・AKAI SG01k (GM Sound Module)
・AC アダプター
・AKAI SG01k 使用説明書、保証書
・シリアル・ケーブル
・AKAI SG01k Editor ディスク
・EZ MIDI ディスク
・Vision 3.03J ディスク
・Visionマニュアル Audio Reference
・Visionマニュアル Midi Reference
・OMS J マニュアル
・Galaxy マニュアル
・Quickstart Card Vision J
・Quick Reference Card Vision J
・ユーザー登録カード
・アップグレード案内
・マスターディスク修復依頼用紙
・セットアップガイド

 
 

STUDIO In-A-Box for AKAI

AKAIの音源モジュール SG01kSTUDIO In-A-Box for AKAI

STUDIO In-A-Box for AKAI

Vision 3.03J ディスクVision 3.03 J(STUDIO In-A-Box for AKAI)

OMSディスクOMS J(STUDIO In-A-Box for AKAI)

時代背景

DTM黎明期と書きましたが、すでに1988年にDTMパッケージ製品の先がけであるRoland(ローランド)「ミュージくん」が発売され、1992年にはMIDIシーケンサー・ソフトであるMark of the Unicornの「Performer」にオーディオ録音・編集・ミックス機能を備えたDAWソフト「Digital Performer」が発売されており、現在に至る「パソコンを使った音楽制作」の歴史の中で黎明期というようなニュアンスです。

別記事に記載した内容ですが、主要なエポックメイキングな製品を中心に発売年を調べたところ、以下のようになっています。

1982年 TASCAM 244
宅録ブームを生み出したカセットMTRの名機
ミキサー一体型4トラックMTR(マルチトラックレコーダー)

1983年5月 YAMAHA(ヤマハ)「DX7」
一世を風靡した世界初のフルデジタルシンセサイザー
FM音源搭載、61鍵キーボード、最大同時発音数16音

1985年 Mark of the Unicorn(MOTUマークオブザユニコーン)「Performer」
MIDIシーケンサー・ソフト

1988年5月 KORG(コルグ)「M1」
ワークステーションタイプのシンセサイザーの草分け
8トラックシーケンサー、PCM音源、8マルチティンバー、ステレオデジタルエフェクター、61鍵キーボードを搭載した、これ1台で曲が作れる「ミュージックワークステーション」

1988年 Roland(ローランド)「ミュージくん」
DTMパッケージ製品の先がけ
シーケンスソフトウエア・MIDIインターフェイス・音源モジュールのパッケージ

1992年 Mark of the Unicorn「Digital Performer」
「Performer」にオーディオ録音・編集・ミックス機能を備えたDAWソフト

1996年 Roland(ローランド)「VS-880
マルチトラック・ハードディスクレコーダー/デジタル・ミキサーの革命
オプションのエフェクト・エクスパンション・ボードを加えることで、フルデジタルで録音、編集、エフェクト、トラックのバウンス、ミックスダウンが可能 MIDIシーケンサーとの同期も可能

 
 
黎明期DTMの苦労

すでにオールインワン・シンセサイザーのローランドD-20(1988発売)KORG T3(1989発売)、ハードウエアシーケンサーのKAWAI Q-80(1988発売)を使って音楽制作をしていましたが、ラックマウントのシンセサイザーも購入したため、パソコンにシーケンスソフトを入れて様々な音源をパソコンから管理しようと考えたのが導入の理由です。

▶︎ローランドD-20についてはこちらの記事をご覧ください。

▶︎KORG T3についてはこちらの記事をご覧ください。

▶︎KAWAI Q-80についてはこちらの記事をご覧ください。

MIDIや音色をパソコンからコントロールしようとしましたが、色々と複雑で挫折し、一方自分の制作内容がパソコンを使ったビジュアル制作メインとなっていき、挫折したまま使わなくなりました。